近年、地上波デジタル放送の開始やインターネット上で公開されている動画の高画質化が著しく進み、今やハイビジョン画質のコンテンツが当たり前となっています。
当研究室では、高速な無線通信技術を使って高品質のまま動画を無線伝送する技術や、人が見やすい画像へと自動補正する技術の研究開発を進めています。
動画像の無線伝送
・Full HD 動画像のロスレス圧縮方式の検討
現行の無線通信の伝送速度に対応させるため、動画像を圧縮する必要がありますが、
品質を保つために、ロスレス(劣化しない)かつ圧縮性能の高い方式が重要となります。
・8×8 MIMO-OFDMによる伝送方式の検討
1Gbps以上の伝送速度を誇る無線通信システムを使って伝送シミュレーションを行い、
ノイズの画像への影響等を考慮した最適な手法を検討しています。
・およびそれらのシステム化ならびにハードウェア実装
動画像圧縮・無線伝送のフローチャート
動画像処理
情報科学研究科のネットジャーナルにて本研究テーマについて紹介されています.そちらも参照下さい.大容量の動画像データをリアルタイムに補正する画像処理ハードウェアIPの設計と実装.
・Retinex理論を用いた適応的輝度補正
・FPGAによる実時間処理実装
上記の処理を、動画に対して遅延無くリアルタイムに処理できるよう、FPGAボードに実装します。
※ FPGA:書き換え可能な集積回路